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社殿前に置かれたこの狛犬は、1780年(安永9年)元飯田町の氏子により奉納されもので、一方の頭上には「角」、もう一方には「宝珠」が付けられている。台座にはそれぞれ「安永九庚子十一月元飯田町総氏子中奉納善龍山成就院性真代」「安永九庚子冬十有一月勝敏徳書市谷田町三丁目石工平十郎」との銘が刻まれている。「善龍山成就院」とは天台宗の成就院楞厳寺(じょうじゅいんりょうごんじ)のことで、神仏分離前の築土神社の別当である。
この狛犬は現在千代田区内に現存する狛犬の中では最も古いものであり、平成8年に千代田区有形文化財に指定されている。尚、当社には鳥居前にもう一対狛犬があるが、こちらは平成6年新社殿起工に伴い、前田建設工業(株)と(株)室橋組より奉納されたものである(彫刻家・籠瀬満夫作)。 | 関連ページ ↓ 【成就院楞厳寺】
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